#12 「MB1」~日本が世界を席巻する日~

2013/11/16

4年に1度のグラチャンバレーが開催中ですが、今回よく見聞きする言葉「MB1」
なんだか乳酸菌の名前みたいですが、実は全日本女子チームが開発した戦術の名前だそうです。

簡単に言えばミドルブロッカー(MB)を1人に減らしてウィングスパイカー(WS)を4人にする戦術です。この戦術がどういう成果を出すのか、今大会の楽しみの一つとなりそうです。

バレーボールでは昔から「回転レシーブ」「一人時間差」など日本が開発した戦術が多くあります。これは体も大きく力も強い欧米のチームに勝つための策(知恵)でした。

新しい戦術は、最初は相手チームが戸惑うなど対応できなかったため、全日本チームはオリンピック金メダルなどの結果に結び付けてきました。

しかしその対策を練られたり、同じ戦術を使われてしまうと元来の力の差が再び出てきてしまいました。そして日本はまた新しい戦術を開発するしかありません。

この流れでは将来にわたって日本が世界で安定した強さを発揮することは難しくなってきます。戦術も大事ですが、欧米の選手に対抗できる高さ(身長と跳躍力)や力強さも身につけることこそ、日本が世界のトップでい続けられる必須条件のような気がします。


スポーツの世界ではよく見かける「パフォーマンスピラミッド」(図参照)
三角形の土台部分にある筋力や柔軟性などの「基礎体力」をアップさせると、その上の部分「技術力」をアップさせることが容易になります。

多くの技術を身につけることによって、頂点にある「戦術力」の幅が広がってきます。したがってパフォーマンスアップはまず、「基礎体力」の向上が必要であることがわかります。

ロシアの高さ、ブラジルの力強さ、キューバの跳躍力、そして日本の戦術。全てを兼ね備えた全日本女子チームを見てみたいと思いませんか。


トレーナーズベース長崎  林 龍一