#19 精神は肉体を超えるのか?

2015/02/26

限界とはなにか?


「精神が肉体を超え始めたか・・・」

そうつぶやいたのは、漫画『スラムダンク』の魚住純ですが、果たして精神は肉体を超えることができるのでしょうか?

人間の身体の限界には、心理的限界と生理的限界という、2つの限界があります。

心理的限界とは、「自分の意志でやり切った(精神面の)限界」で、
生理的限界とは、「身体の機能としての(肉体面の)限界」です。

多くの人の心理的限界は生理的限界のはるか手前にありますが、
トップアスリートは両者がとても近い関係にあると言われています。

抑制と脱抑制

そもそも脳は身体を抑制状態にしています。
運動によって身体に過度の負担がかかると、身体が壊れてしまうからです。
多くの人が「ツラい、キツイ」と感じやすいのは当たり前なのです。

一方で、身体を抑制状態にしているリミッターを解除することを脱抑制と言います。
この現象で心理的限界が引き上がると、思いもよらない力が発揮できます。
勿論、トレーニングも一層効果を上げることができるんです!


脱抑制が起こりやすいのは、次のような場合です。

  • 生命の危機に瀕した時や、疲労状態
  • 試合や大会など、強いモチベーションのある時
  • シャウト(掛け声)
  • プレッシャーを感じた時

心理的限界を引き上げる!

トレーニングの効果を更にあげる為に、次のことを実践しませんか?

  1. 少し高めの目標を設定し、自分自身にプレッシャーをかける!
  2. ここぞという場面でシャウト(掛け声)を利用する!
  3. 達成したら自分を誉める。

著しい成長をする選手は、トレーニングでの最後の数レップを素晴らしい集中状態で取り組んでいます。
ツラいと感じ始めてからの闘いがもっとも大切だと、肌で感じているようです。自分のやるべきことに没頭しているようです。

やるべきことに意識を集中する為には、
フォームの定着や、集中しやすい環境づくりが必要ですね。

元スピードスケート選手でメダリストの清水宏保選手は、
トレーニングでの取り組み方がとても印象的でした。

まさに自分の限界と向き合う姿は、鬼気迫るものがありますね。


精神は肉体を超えるのかどうか。

なわとびで三重跳びの練習をしていて、ふくらはぎの肉離れをしてしまった私。
目標に向かい没頭しすぎて脱抑制状態となり、ある意味で精神が肉体を超えたのかもしれません。

自分の本当の限界を見極める力は、アスリートの成長にとって大事な要素です。
だからこそ、まず自分の限界に挑みましょう。
そして、自分の成長や変化を楽しみましょう!


トレーナーズベース山口  前田 充範